9/12 死にたいさんがやってくる〜助けてと言えないから

こんばんは。
少しずつ涼しくなってきましたね。
秋に向かうのでしょうか、、、


ちょっと前に
『死にたいさん』について書く、と言ったのを忘れてました。

発達障害でも二次障害と言って
対応が悪いと、
うつ病を併発することがあります。

大人になったから発達障害があることがわかった人たちは、だいたいのお決まりコースを辿ります。

社会に出ました
特性のせいで馴染めずに辛くなってきた
うつ病を発症した
治療しているうちに、発達障害があることがわかった

こんな感じです。

うつ病はどんな病気のか、だいぶ浸透している気はしますが、簡単に説明すると、ストレスなどで脳の伝達機能に支障をきたし、正常に脳が働かなくなって、憂鬱になり、自殺してしまう病気です。セロトニンが不足していると言われ、それを薬物により補充することが主な療法です。

皆さん、心の風邪とか言いますが、それは誤解で、もっと簡単に言えば

うつ病は

自覚なく自殺する可能性がある

脳の病気


です。

まずは、不眠から始まることが多く、無理を続けると、体が重だるいなどの症状が出始め、食欲減退、何もできなくなるほどに落ち込んで憂鬱になり、表情も乏しくなって、会話もままならなくなってしまったり。ひどい時にはテレビのリモコンのボタンも押せないというのは有名な話。そのくらい動けなくなります。

一旦かかってしまうと、半年から数年以上の休養を必要とし、治癒はなかなか難しく、再就労できたとしても、心療内科に通院して内服を続けていることがほとんどです。

一旦、うつ病になると10年、20年のスパンでお付き合いが続くことも稀ではなく、常にいつ大きくなって襲ってくるかわからない黒い犬に付きまとわれていると例えることもあります。その黒い犬を上手にコントロールすることが大事です。

そのコントロールする中で、やはり波があって、落ちたり上がったりをするのですけど、
落ちていくと、よく、

『死にたい』

というようになります。

この『死にたい』は
繰り返し言われると、ほんとに聞く側が滅入ってくるんですけど、大事なサインなんです。

私は鬱も経験あるんですけど、この『死にたい』は本当に死にたくていっているというよりは、死にたいほど苦しいから助けてほしい、という意味です。

つまりは、

『生きたい、だから助けて』

と同義語です、と断定してもいいと思います。

なので、『死にたい』という言葉を聞いたらどう返答すればいいか。

1番簡単な答えは
『なぜ、そう思うの?』
だと思います。

なぜ、死にたいと思うのか。どうして欲しいのかをうまく聞き出すことができればいいのではないかと思います。

助けて、と言わずになぜこんな回りくどい言い方をするのか、という不思議さもあるんですが、これはおそらく、『自己肯定感の低さ』に起因していると思われます。

自己肯定感が低いと、自分には価値がないと思っていますから、助けてもらうに値しない、と思っています。

だから、直接助けて、という言葉でなく、死にたい、と言うんです。

死にたいくらい苦しい、という意味ですね。

この死にたいほど苦しい気持ちを解消するためにリストカットする事もあります。
リストカットに代表される自傷行為を行うようになってしまうんです。

ただし、松本俊彦医師がおっしゃるには、この自傷行為は無理に止めてしまうのは逆効果だとのこと。

自傷行為をすることでなんとか生き延びているのであれば、それを止めることは得策ではないし、それよりも、何故リストカットに至ったのか、何故『死にたい』と思うのか、その原因を聞き出して解決することです。

無理やり聞き出すよりは
しっかりと本人の話に傾聴すること。

少しずつ、この人には話しても、何もジャッジもされないし、否定もされない、意見もされない、ただただ、私の話を聞いてくれると思うからこそ話ししてくれます。

話してくれるまで何年もかかることもあります。

『死にたいさん』は本人の意思とは別なところから襲ってきます。
決して辛いアピールでもなく、心の奥底から抑えても抑えても湧き出てくるどうしようもない気持ちを言葉にすると『死にたい』と言ってしまう。

もし、大切な人が
『死にたい』と言ってきたら
決して否定せず、
死ぬ死ぬと言ってる人ほど死なないなどとは絶対に言わず、

『なぜ、そう思うの?』とフラットに聞いてみてください。

お願いします。

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発達障害をみんなで考える会『ここから』    
毎月15日19時より『ここから例会』を行なっています。
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発達さんのためのでこぼこサークル『ここから』(解散いたしました)

(2024年6月14日をもって解散いたしました) 山形県庄内地方で活動している 発達さんのためのでこぼこサークル『ここから』です。 『ここから』は毎月15日に茶話会を行なっています。発達障害に関心のある方であればどなたでも参加できます。(参加費は場所代を割り勘にしています。おひとり数100円です) coco.color.hattatsu@gmail.com

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