9/4 褒めることは難しくない ほめ言葉のシャワーから平和へ 水野スウさんのお話
おはようございます
ひなたまどかです。
本日2度目の更新です 笑
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先日行った月山の写真。
空と山しか見えない。
雲が動いてずーっとみていられる風景です。
お山はいいですね。
私がどんな人間でも何も言わずに
誰にでも平等に素晴らしい景色を見せてくれます。
だから、自然、好き。
自己肯定感を上げる話で、できないことはやらないという話をさっき書きました。
その続きで、今度は、自分から他人に働きかけて他人の自己肯定感を上げる技
褒める
の話です。
主に親が子どもに向けての話になるかな。でもみんなに共通することです。
褒めるのが苦手、難しいというお母さんたち、たくさんいます。
褒め言葉のレシート作りなんてことをやったことがある方もいるかもです。
私も相談員さんに言われて息子の褒め言葉のレシートを作りましたよ。
結構たくさん上げることはできたんですが、まつ毛が長くて可愛いとか、なんかもう苦し紛れな感じでした 笑
もちろん褒め言葉ではあるんですけども 笑
でもこのワークをやってみて気づいたことがありました。
褒めるって子どものことをよーーーく観察していないとできない。
観察
私、これ、子育てには欠かせない技だと思ってます。
私が観察という言葉を意識したのは、看護学校に入学して、看護の勉強を始めてから。
『看護は観察に始まり、観察に終わる』
というくらい観察を重視します。
観察とはただ見るだけの行為ではなくて
見ることで何かを発見するための行為です。
いや、行為ではなくれっきとした看護技術です。
これを私は子育てに応用してきました。
観察ってね、手を出さないで目的意識を持って見ることなんです。
見守り、見守りってよく言いますよね。
言葉を変えれば観察するってことだと思います。見守りって放置することじゃないんですよ。ちゃんと『目的意識を持って見る』ということだと私は解釈してます。
この人は何に困ってるのかな、ということが特に着眼点になりますが、今回の場合は褒めるために観察します。
子どもを観察するってとても面白いです。
家事でもしながら観察します。
見ていることに気づかれてもいいけど、子どもに警戒心を与えないようにだけ気をつけて、何気なく。
そうすると新たな発見があります。大人が関わっていない時の子どもの行動。
あ、意外とこういうこともできるんだ!
という発見ができたらしめたものです。
すごいねー!上手だねー!と喜びの感情を入れながら褒める。
まぁ割とここまではみなさんやれてるかもしれません。
問題はですね、
子どもがある程度大きくなってきてからなんですよ。
10歳も過ぎて、いっちょまえのティーンネイジャーになる頃、だんだん大げさなハグを混じえた褒め行為に子どもは無反応になって行きます、、、、(T_T)
これ、悩むんですよ。
反応がないから、あれーって。
でもこれ、大人になってきた証拠ですから。
オレノコトコドモアツカイシナイデクレル?
そう、子どものくせに子ども扱いをだんだん望まなくなるんですよ、生意気な!笑
さて、ではどうしたらいいか。
御多分に洩れず、私も悩みました。
息子をどうやって褒めたらいいか。
息子のことを私は普段から観察していましたし、尊敬しているので、素晴らしいなと思うことはたくさんありました。
でもそれをどう伝えたらいいかわからなくて。
海浜学校が終わって、指導者反省会のとき。
二次会の席で当時の校長先生(私はこの先生大好きでした)に相談したんです。バーのカウンターで 笑
バーカウンターで校長先生に子育ての相談をする、なんて体験なかなかないし、これからもおそらくないです 笑
『息子が大きくなってきてなかなか褒めることが難しくなってきたんです、大げさに褒めてもしらけるだけで』
そう話したら校長先生が言いました。
『褒めるなんて簡単だよ!』
と。
へ?とキョトンとする私に校長先生は続けて
『できたことを認めてあげたらそれでいいんだよ』
とおっしゃいました。
校長先生
『先日、息子くんは800メートルの距離を見事に泳ぎ切った。それについて何か伝えた?』
私
『いえ、なにも』
校長先生
『もったいない!
泳ぎ切ったという現実に起こったことをちゃんと
泳ぎ切ったね!
と認めてあげたらいい。それだけでいいんだよ。
何も特別な褒め言葉はいらない。できたことに対して、もちろん結果だけじゃなく過程も含めて、できたね!と認めてあげたらそれで十分なんだよ』
それならできる!と私、思いました。
それから私は事あるごとに息子に対して出来たことを認めるということを繰り返しました。
その頃、息子は不登校真っ最中で、私もとても悩んでましたけど、観察してできたことを見つけるたびに、できたね!すごいのぅ、あなたはーとこえをかけました。
息子は少しずつですけど、
俺なんか
というセリフを吐かなくなりました。
そして中3の冬には自ら学校に戻ることができました。
まぁ、それだけでというわけではないけど、、、
今はもう、むしろ自信過剰で
めっちゃ調子こいてますが、最近、プロのドラマーから指導を受けて、自分の実力のほどを知り、ちょっと高くなった鼻がポキンと折れたようでーす 笑
褒める=認める=存在を認める
ということなんだなと思いました。
昨日、水野スウさんのお話会に参加させていただいて、憲法13条の話を聞いてきましたけども、憲法13条って、個人の存在を認める内容なんです。
第十三条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
これっていわゆる人権です。
褒める、ということは、認める、ということ
つまり、あなたはそのままでここにいていいんだよ、と存在を認めることだったんです。
これってね、ものすごく大事なことなんですよ。
何者でもないその人が、ただそこにいてみんなができて当たり前のことができた。
徒競走で一等賞を取ったとか、成績優秀で賞状をもらったとか、それももちろん褒められることですけど、そんなことしなくても、できなくても、日々、日頃から
『ただのあなた、何者でもないあなた』
を認めるということは人権を守ることにつながっているんです。
褒められるために特別な何かをしなくても
あなたを認めているよ、ということを日々伝えるという行為は、素晴らしい愛の行為だなと思いました。
スウ語でこれを『12条する』というそうです^_^
第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
不断の努力って言われると、どうしたら?と思うけど、スウさんが仰るには、毎日毎日、それこそ息子を認めること、それが12条するということに当たるのだとのこと。
憲法って身近にあるんですね。
私たちの自由及び権利を権力から守ってくれるのが憲法なんですって。
12条と13条を足して25条
これまた大切な生存権を歌う25条です。
スウさんのお話、とても素敵でした。
何も大げさに特別なことを取り上げまで褒め称えなくても
あなたがそのままでそこにいてくれたらいいんだよ
という思いを、毎日毎日周囲の人に伝え続けるという愛の行為は本当に素晴らしいことだと思います。
私がちょいちょいみなさんに言っている
優しい世界を作る方法の1つが、スウさんの仰る『12条する』ということ。
昨日からそのことを噛み締めて
幸せな気分に浸っています。
その中のワークで、私は初めて会った人から、幸せのお裾分けをいただきました。
自分が嬉しかったこと、幸せだと思ったことを人に伝え、そして私はそれをただ何も言わずに、うなづきながら聴く。
とても素敵な時間でした。
私はお節介なので相談事に乗ることが多いのですけど、相手の方は、いつも、ごめんね、と言います。
私は、この相談に乗ることも、『12条する』ということだなぁと昨日気付いたので、やっぱりこの行為は、相手の方のためにやっているようで、自分のためでもある、ということに気付きました。
情けは人の為ならず
昔の人はよく言ったもんだなぁと実感しました。
だから、ごめんね、なんて言わないでほしい。
むしろ私こそ、ありがとう、と思います。
優しい世界を作るためのあなたも協力者です、ありがとう。
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発達障害をみんなで考える会『ここから』
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