9/4 自分の特性を知り、周囲に伝える力を身につけたら発達障害は障害じゃなくなる
おはようございます
歳のせいか、朝早く目が醒めることが多くなりました 笑
なーんて、実は自律神経がおかしいので
多分、人よりも交感神経に切り替わる時間が早いのかもなぁ。いや、老化も受容しましょう 笑
昨日、認知症の施設の話をテレビでやってました。プロフェッショナル仕事の流儀。
仕事しながらのチラ見だったので再放送はしっかりみたいなと思う内容でした。9/10の夜中に再放送のようです。録画録画〜。忘れませんように 笑
その中でその施設経営者さん?がさらりと仰ってた言葉に引っかかりました。
『認知症について困ることがなかったらそれはもう認知症じゃないんで』
一言一句同じではないかもですがそんなような言葉でした。
そうなんですよね。
障害って、それで困ることがないなら、もう障害じゃないんです。
困り感さえ、何らかの形でクリアできて
居心地のいいところで自分の役割もあって、、そんな環境で過ごせれば障害は障害じゃなくなるんです。
以前受けた、バリアフリー推進員講座でも、
『私たちが二階へ上がるのに階段やエレベーターがないと上がれないのと変わりないんですよ』
という言葉に、目からウロコがボロボロと落ちて。
環境さえ整えば、障害は障害じゃなくなるんです。
私が普段から作りたいと願っている、優しい世界はそんな世界なんです。
世界世界というけれど、地球全体に回らなくていい、あなたの、私の半径数キロくらいでいいからそうなるといいなと願っています。
そしてその世界はある程度自分の努力次第で作れる、と私は思っています。ひとりの力じゃないですよ。人間はできることよりできないことの方が多いのですから。
そのためにやること。
まずは自分が発達障害だとわかったら
受容してほしいです。
まずは葛藤があると思うんですね。
自分が障害者であることがわかる、なんてのは人生の一大イベントです。
生き方がひっくり返る一大事です。
これまで自分は困ってはいたけど、まさか障害があるなんて思わずに過ごしてきたのに、自分の困り感に発達障害という名前がついた。
発覚にはいろんなパターンあると思います。
彩えんぴつの会の当事者ブログ、『発達障害に、大人になって気づきました』にも記事があります。
まずは悩むでしょう。
でも中には、自分が悪いと思っていたけど、それはどうしようもないことだったとわかってスッキリする方もいます。
むしろ私の周囲ではこれが多いかなぁ。
でもこれって、自分が困っていて自ら心療内科に受診した場合のことです。
自分は自覚なく、困ってもいないのに、周囲が困って受診を勧められて発覚するパターンの場合は、青天の霹靂でかなり葛藤するでしょうね。
この2つのパターンでは前者は割と受容しやすいですが、後者は難しいだろうなぁというのは想像できるかと思います。
でも、受容するためにすることは多分同じ。
自分の特性を知ること、です。
ネットの情報もいいですが、書籍もいいかなと思います。
一番のオススメは、当事者会などに行ってみること。
同じ悩みを抱える人たちがいる、と言うことは心強いです。そして、『自分の特性にどう手立てしてきたか』という話を経験者から聞くことができます。そして自分では気づいていない特性も教えてもらうことができるかもしれません。
自分の欠点と思われるところを見つめ直す作業は非常に苦しみを伴います。
コツは第三者のように自分のことを俯瞰してみる、ということ。
俯瞰してみる、なんて簡単にいうなよーと思いますが、起きた物事に対して、なんの感想も持たず、主観を入れないで、ただ、起きたなぁと思うこと、それが俯瞰です。
例えば救急車が来たとして、
いろんなことを考えると思います。
どんな人が乗ってるんだろう?
どんな病気だろう?
事故かな?命に関わるんだろうか?
そこは考えないで、
あ、救急車がきたな
そのくらいの感じ。
虫が鳴いていても
なんの虫だろう?どこにいるんだろう?と思いを巡らせるのではなく、ただ、虫が鳴いている、という事実だけを受け取ります。
これが、俯瞰する、ということです。自分の考えや感情を入れない、ということです。
反省したり評価したりジャッジしたりもしません。
そうすると、冷静に自分の特性を分析できるようになります。普段からその訓練をするといいですね。私はヨガで訓練しましたよ。
欠点というのは自分の思い込みで、周囲から見ればそれがあなたの魅力になることもあります。
完璧な人よりもちょっと抜けている人の方が親しみがわく、そんな感じです。
だから、あまり深く考えずに(主観を持たずに)いい悪いでジャッジせず、淡々と(俯瞰して)自分を知って行きましょう。
自分の障害特性をいくつか知ったら
まずはノートに書き出してみる。
あ、障害特性だけじゃなくてもいいです。
そのジャッジも最初はなしにしましょう。多分わからなくなってストップしてしまうと思うので。
その作業をひたすら続けてみましょう。
そしてそれを、
克服できそうなもの(できること)
と
克服は無理そうなもの(できないこと)
に分けていきます。
克服できそうなもの
自力で何とかなりそうなものです。
例えばこのくらいなら何とかちょっとの工夫で我慢できること、など。
最近は発達障害者向けの道具、自助具などもたくさん出ています。そういった物を使って克服する、ということもできます。
克服は無理そうなもの
自力では何ともなりそうもない、またはどうしても我慢できない、できない、嫌い、苦手なこと。
これについてはもう、やらない、という結論に至っても構いません。
やらないと決めることも大事なんです。
これを無理にやるとできなくて自己肯定感が下がっていきます。
逆に言えば、できることを探して、それを中心に伸ばしていけば自己肯定感も上がります。
このノートはいつかあなたのナビゲーションブック(私の取説)になって行きます。
この作業を繰り返してみてください。
できることとできないことは、ある場面では入れ替わったりすることもあるかもしれません。
その場合は理由もつけて書いて行きましょう。
私も今この作業中です。
私の場合は、息子が発達障害だし、会の仲間もいるし、長年生きてきている間に、自分で何とかしてきたことではあるので、整理さえすれば多分できることが多い気がしていますが、どうしても無理なことは周囲にお願いしなきゃなぁと思っています。
そうなんです。次にすることは周囲にお願いすること、なんです。
これね、、、発達さんは苦手な人が多いんですよ(T_T)
自己肯定感が低いと人に物を頼むということができません。助けてと言えないんです。
これ、最近の若者の傾向でもあって、自殺者が少し減ってきている中でも若者の自殺が増えているのは日本の若者の自己肯定感の低さに由来するようです。
助けて、と言えない人がとても増えています。
なぜ自己肯定感が低いと助けてと言えないのか。
それは『自分なんか助けてもらう価値がない、助けてもらえるわけがない』と思ってるからです。
発達さんは、小さい時から失敗することがとても多くて、怒られたり貶されたりいじめを体験した人もとても多くいるので、自己肯定感がとても低い人が多いです。
助けてくださいという前に、言えるようになる、というケアが必要になってきます。
つまり、自己肯定感をあげる、ということ。
これ、昨日お約束した褒め方について書きますーと言いましたので、今日もう少ししたらブログアップします。
でも褒めてもらうのって自分じゃなくて他人からしてもらうことなので、自分では何ができるか、ですね。
できること、できないことに特性を分けたら、できることしかしない、ということをしてみてください。
もちろん、お仕事とかでできなくてもどーしてもやらなくてはならないこともあるかもしれませんので、極力最小限にして。いきなりやりません!とか宣言しないように 笑
それを繰り返していると、失敗体験が少なくなるので自己肯定感が上がって行きます。
できないことに関してもなんとかできるようにならないか工夫してみるのもいいでしょう。
例えば鍵を忘れがち、なくしがちな人は、置く場所を固定してみる、とか。
私がそうなんですけど、つい、手に持っておく場所が決まってないと持ち歩いたりして適当なところに置いてしまって、わからなくなることが多かったので、帰宅したら玄関のキーボックス(旦那くんが用意してくれました)の中に入れる、出先では、必ずバッグの中の決まったところに入れる、などのちょっとした工夫。
私、アパート暮らししていた頃、何度も何度も鍵をなくして、幾つスペアを作ったかわかりません 笑
そして、なくした時は窓から侵入するんです 笑
それもみられると恥ずかしいし下手すると通報されるのでほんと怖かったです。
財布も、小さいものだとなくします。特にトイレに置きっ放しにして気づいて取りに行った時にはもうない、というパターンを何度も体験しました、、、(T_T)
財布だけ持ち歩く、ということもなるべくしないようにしましたが、それも大きめのお財布(札入れ)に変えてからは財布だけ持ち歩いても忘れなくなりました。
あと私は信じられないくらいの方向音痴なんですが、これも空間認知が今ひとつなための発達特性です。
Google マップ様のお世話になっています。これでうっかりぶつけることも少なくなりました。それも道がわからなくてまごまごしたり、そのせいで遅刻して焦ったりするからでした。もちろん発達特性の不注意からくるものでもありますけどね。
そんな感じで、ちょっと工夫してみます。
そうやって失敗体験を減らしていくといいですね。
なので私はできないことを最近スパッとやめることを決意して、とてもストレスが減りました 笑
こんな感じで、カミングアウトの準備を整えて行きます。
カミングアウトする時には、とても便利なのは、たくさんのあなたの特性を書いたそのノート、ナビゲーションブックです。
それをぜひ活用して、学校や、会社に見せることができるように整理してみてください。
ただし約束事が1つ。
これができません。
あれもできません。
それもできません。
あ、これもできないんです。
という書き方ではなくて
こうこうこうしていただけるとできます。
という書き方にして欲しいのです。
こうこうこうしていただけると、の部分が相手に求めること。つまり、相手側にもこうして欲しいということを伝えることができるので、わかりやすいし、認めてもらいやすいです。
できない、と羅列だと
そうなんだ、大変なんですね
で終わってしまいます。
なので、手立ての方法も載せておきます。
それをこれから、うちの会では作り上げるためのワークをやりたいと思っています。
最終目標は、ここからオリジナルのナビゲーションブックを作ること^_^
みんなと話し合いながら素敵なナビゲーションブック作り、できるといいなぁ。
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発達障害をみんなで考える会『ここから』
毎月15日19時より『ここから例会』を行なっています。
発達障害に関心のある方であればどなたでも参加できます。
当事者限定の会『彩えんぴつ例会』に参加されたい方はお問い合わせください。
お問い合わせ
電話番号 080-4512-7102( 代表 日向)
事務局 鶴岡市苗津町3-13
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