違いを認めるということ
大変お久しぶりになりました。
発達障害をみんなで考える会『ここから』代表のひなたまどかです。
寒くなってきたけど、雪がなくて何よりですね。
でも、雪は人の命を奪うこともあるけど、恩恵もある。
雪国は雪があってこそ成り立つ生活をし、それが文化になって今も残っています。
だから昨今の雪がない冬を手放しで喜んでもいられない。
本当ならダルマ市の今日は
大雪になるのが通例で、雪の中、観音堂に行くのが当たり前だったんですけどね。
全ては当たり前ではない、ということを頭ではわかっていても、いつもと違う、ということを受け入れられなかったりします。
次官だった方が息子さんを殺した、というニュース。
息子さんは発達障害で、引きこもり家族にも暴力があったとか。
親御さんを擁護するコメントも多い中、発達障害児を育てて思う私の意見はかなり厳しめにいえば
親も悪い
です。
息子さんは好きで発達障害者として生まれたわけではない。
もっと小さな頃から彼のことを知る努力をして一緒に手立てを考えてきていたらこんなことにはなっていなかったはずなんです。
小さな頃からじゃなくても、早いに越したことはないけど、『ぶつかって理解し合う』ことを避けてきた結果ではないのかと思うのです。
親も、とかいたのは親だけの責任でもないからです。
発達障害者もなじめる、多様性を認めることができる社会だったらこんな悲しいことは起こらなかった。
血のつながりだけ信じていては
怠慢だということ。
それだけで何とかなるなんて幻想に過ぎないのだということ。
努力、覚悟、本気で取り組む、それが必要だということ。
近道はないのだということ。
親は大変なんです。
本当に。
なぜなら、私とあなたが違う人間であるように、あなたとあなたの子どもも違う人間だからです。
子どもは親の付属物ではない。
1人の人として尊重していくことを怠らなかったのか。
子どものせいにして恥ずかしいと思わないのか。
発達障害のせいにして恥ずかしいと思わないのか。
発達障害そのものは問題にならないことが多く、それよりも、対応の間違いによる二次障害の方がずっと問題です。
引きこもりになったということは対応が間違っていたということなんです。
社会のせいでもある。
社会の課題でもある。
けれどそれを言い訳にしていたら、子どもがみんな引きこもりになる。自殺する。こんな事件が起こる。
どんな世の中であろうと、親は子どもを尊重して、違う人間であること、違う価値観や考えを持っているということを理解して、それからぶつかって互いに修正して行く。
親が必ず正しいわけもない。むしろ、今のことは子どもたちの方がよく知っている。
りんごを見てあなたたちは何を思いますか?
私は赤い、とか美味しそうとか思います。
でも今の子たちは
iPhone!
というそうです。
そのくらい、違うんです。
りんごはりんご、赤くて甘い果物です、という概念もそうだし、iPhoneを思い浮かべてもどちらも間違いではない。
iPhoneを思い浮かべることを、変だと思うか、へーえ!そういう時代なんだなぁと思うか。
どちらでもいいと思います。
けれど、りんごを見てiPhoneを思い浮かべることを、否定する必要はない。
あぁそうなんだね、そう思うんだね、でいい。
今の若者は、全く、と憤慨してもいいけど
その感覚や考えや価値観をこちらに寄せる必要はない。
私は赤い、と思う。
子どもはiPhoneだと思う。
それはそれ。
そう思えないことが、親の問題なんだと思います。
子どもを尊重する、とはそういうことです。
違うのだから、わかり合う努力をしなきゃ、と思うんです。
それを怠ったからこうなったのだということも、少しは思ってほしいです。
あくまで、私の考えですよ。
あなたの考えは違うかもしれない。
やっぱり、子どもが悪い、と思うなら、私は、冷たいようだけど、そうですか、と思うだけです。
それが、あなたと私の違いなんだな、と思うだけです。
他人ならね。
子どもはそうはいかない。
違いを知って認めるところまでぶつかる。
摺り合わせる。
それをやらないでどちらかが我慢して生活するのはおかしいこと。もちろんそれでいいならそれもいいでしょう。
大きくなればなるほど、難しいです。
旦那さんはかわりませんよ 笑
変わるのを待っていたら子どもが大きくなって大変なことになります。
周りのことは説得する必要はないです。
違う人ですから。
ぶつかるとは意思疎通の努力をするということです。
どうやったら意思疎通できるのかを考える。
子どもが親に自分の意見を言い、選択できる方法を考えなきゃいけないんです。
その子にあった方法を一緒に探してほしいです。
それが私がいつも言っている親の覚悟です。
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