エンパワメント
こんばんは
発達障害をみんなで考える会『ここから』の日向です。
また、雪が降ってきました。
そして、コロナ感染者もどどどっと増えておりまして、家から出られない週末です。
関連のないところで増えているということは市中感染してるだろ、ってことで買い物すら怖い。
まぁ、オーバーな怖がり方かも知れないけど相手は見えないのでね。
てか、卒業目指して頑張ってる息子にコロナを持ってきたくない、ということで、親は我慢です。
てことで、最近はオンラインでの講演会が多くてありがたいですね。
発達障害者は家での講座だと集中が難しくて聞いていられないのもあるんですが、今日の講座は楽しかったのでところどころでスマホを触ったりはあったんですけど聞いていられました 笑
発達障害がテーマではなくて、ろう者🦻のための講座でした。もぐりで聴講したのでタイトルは内緒です 笑
ろう者と発達障害者は似たところがあって大変勉強になるんです。
どちらも、一見わからないということ。
また、知的に障害がないので、健常者と一緒に働くパターンが多いということ、など。
違いといえば、ろう者の場合、障害者というよりは、『独自の文化(言語とか)がある少数民族』という感じ。
発達障害者は多種多様なのと、歴史が浅いので共通の文化というものはないのでねー。
どちらにも共通して必要なのは、自立(自律)して生きていく力、というところでしょうか。
講座の中では構えとかエンパワメントという言葉を使っていました。
それって、健常者でも一緒なんですけど、障害を有する人間にとって一般社会で暮らす、ということはハンデが多くてですね、その中で生きていこうというある種の『構え』が必要なんです。
ろう者の場合、聾学校があってそこで学んだり、社会的な支援があったり。
発達障害者の場合は、療育やソーシャルスキルトレーニングというものがあったり、同じく、社会的な支援があったりしますけど、発達の場合は、発達障害単独で障害者手帳を取得するということはまずありません。知的障害ではないけど療育手帳の取得はできることもあるようです。だから丸腰で社会に出ることの方が多いでしょうね。
忘れ物が多いという特性を持っていて本人はとても困っているとしても周囲からはただ忘れ物が多い困った人として認識されるだけでそれを障害だとは思ってもらえない。そんなことはわたしもあるし、と言われがちです。
問題なのはその頻度だったり、重要度だったりする。家の鍵をしょっちゅうどこかに忘れるとか、また、信じられないかも知れないけど、車を置いて帰ってきてしまったりとか(これ、わたし)ケータイと間違えてテレビのリモコンを持って出かけたりとか(これもわたし)
本当に困ったことになるんですよね。
それが年に一度程度だとすればそうでもないんでしょうけど、ほぼ毎日繰り返されるので、本人は本当に苦しいし、悩んでるんです。
笑ってまたやっちゃったーと開き直れるといいんですが、いつもただ怒られて『気を付けなさい』とか『頑張りなさい』と言われて終わるんです。結局どうしたらいいのかということを一緒に考えてくれる人も教えてくれる人もいない。
気を付けたり、頑張ったりでできるなら障害じゃないんですよね。
そこにエンパワメントが必要なわけです。
発達障害の場合、忘れ物をするということに対しては
①忘れ物をしない具体的な工夫をする。
②忘れ物をしてしまった時の対策を前もってしておく。
ということが大事なんです。
忘れ物はしてしまうこと。発達障害者の場合、忘れ物をしないように頑張ってもそれは無理で、頑張りすぎて二次障害を発症してしまうことが多いんです。
①については
まずは置くところを決めておくということ。これは単純だけどかなり効果があります。
あと、最近は家の鍵にGPSをつけておくとか。
②については
スペアキーを前もって作っておいてカバンに入れておくとか車に置いておくとか。
まぁ、そんなことを例会ではよく話し合います。
みんなよく工夫していて、話を聞くととても勉強になります。
社会に出てからみんな獲得した力であることが多いんですが、そこに到達するまでも、自分の中で障害を認めることも必要なので苦しい作業でもあります。
会員さんの中でも、なかなか、自分の障害を認められずに、会には参加されるけどまるで話を聞いていると他人事のような感じでいる方もいらっしゃいます。
やはり、もっとみんなが発達障害について理解して、小さい頃から『構え』を身につけられるといいなと思うし、社会の方も、我々が『構え』て出て行くところというよりは、張り切って楽しみにしてワクワクしながら行けるところになるといいなと思います。
その『構え』のことを『うちの火星人』の作者は『地球人なりきりスーツ』と呼んでました。
毎日重たいスーツを着て、、スーツというよりは鎧のイメージですけど、日々過ごしているんです。
まぁ、わたしが勤めている会社は、地球人なりきりスーツが必要なくてとても居心地が良いです 笑
もちろん、一般的な社会人としての構えは必要ですけども。
自分らしくいられるので本当にありがたいですね。
こんな風にみなさんにも自分の居場所ができるといいなと常々思っております。
社会全体に受け入れ態勢が整うといいなーと思いながら、地道に活動していこうと改めて思っております。
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